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素浪人の生存報告

カテゴリー「旅 II 蝦夷地〜東北太平洋」の記事一覧

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78日目 7/31 盛岡市滞在

 盛岡の後に遠野に行こうと思っていたが、8月7日までに郡山に着かねばならないので、遠野に行ったとしてもゆっくりできない。遠野へは、遠野物語を読破してから行こう。
 代わりに、盛岡で8月1日から始まる「さんさ踊り」を観ることにした。ねぶたも三社大祭も花笠も竿灯も観られず落ち込んでいたので、さんさを観て挽回だ。
 という訳で、盛岡には明日まで滞在する。今日は盛岡市内観光。

 今日は、自転車を駐輪場から引き取った。昨日、久し振りに歩きで移動したが、徒歩は自転車よりも時間がかかってもどかしい。やっぱり我が友は自転車なのだということを思い知らされた。
 最近、きつい道を避ける為に景勝地を見逃したりして、何の為に旅をしているのかわからなくなってきていた。だから、昨日自転車を降りたことは、自転車の良さを改めて確認する良い機会になった。



  
これが本家石割桜。毎年石の割れ目が広がっているらしい。植物の生命力は凄いねえ。



盛岡冷麺の元祖、「ぴょんぴょん舎」の冷麺。ぴょんぴょん舎は埼玉にも進出してるんだよね・・・。案の定、味は埼玉のと同じだった。


 
盛岡名物らしい「夜市」。夕方から始まる市場。くさいたまにはこういうのが全くないから、実に羨ましい。カステラの切り落としを買って食べた。


 今宵はつなぎ温泉へ。地図に「東北の名湯」と書かれていたが、私が入った所は塩素臭くて、全然名湯ではなかった。残念。
 温泉地を流れる川の公園にテント張って就寝。公園の駐車場には車中泊組が多数いるので、治安の心配がない。

77日目 7/30 宮古市川井村〜盛岡市



 豪雨は昨晩で終わったらしい。今朝は降っていない。ついてるね。
 私は出発の支度が遅いので、学生の彼には先に出発してもらった。漕ぐペースも違うしな。

 ちんたら支度をしてたら雨が降ってきたが、少し経ったらまた止んだ。不安定な空模様。
 出発したら本格的に降ってきた上に、雷が。チャリンコを漕いでいる時の雷は、本当に恐ろしい。雷宿りしようにも周りは森なので、『俺はこんなところで死ぬのか…』と思いながら次の鉄道駅まで漕ぐしかない。

 「松草」という駅の入り口で雷・雨宿り。カッパが異臭を放っているので脱いだ。濡れたまま袋に詰めてたからなぁ。今まで嗅いだことのない芳香がするわ。
 2時間弱、雷・雨宿りをしても、雷はともかく雨の方が止む気配がないので、小雨になったのを見計らい出発。すると止んだ。ついてる!

 結局、まったくきつい坂がないまま、峠下のトンネルまで来てしまった。嬉しいなあ。退屈ではあったが、こんなに楽な峠もない。
 しかも、『こんなに登ったっけ?』と疑問に思うくらい、下りは結構まともな下りで、楽しかった。得した気分だね。


 7年ぶりの盛岡。前回は『随分小さい街だなー』と思ったのだが、今回は『郡山よりよっぽど都会だな!仙台に雰囲気が似てるなぁ』と思った。この感想の変化は、昨年郡山に住んだことに加え、今回の旅で田舎ばかりを見てきたことが要因になっている。色々な土地を巡ると、物の見方が変わるのだ。

 駅前地下駐輪場に荷物ごと自転車を預け、バスで郊外のケーズ電機にipadを買いに行った。私を盛岡へと誘ったipad。青森県では売っていないipad。とうとう手に入れたぜ。
 駅前へ戻り、銭湯で汗を流し、マイフレンド・マックスバリューで晩御飯を取った。もう、イオングループは私のマブダチ。何処のイオン系列店に行っても安い。私は、今後は民主党にしか投票しません。イオングループばんざ~い!

 今日の寝床は久し振りのネットカフェ。マンガとipadで夜更かししてしまった。

東日本一周終了

埼玉に戻りやした〜。ブログをリアルタイムにすべくがんばります。
西日本編は来月スタート!


76日目 7/29 宮古市~宮古市川井村

 

 宮古市内の景勝地、浄土ヶ浜。確かに名前通り綺麗なのだが、これから山道を行かなければならないかと思うと酷く気が重く、全く楽しめない。
 北海道時代の『峠上等!越えてやんよ!』という威勢の良さは、今の私には皆無。本州の暑さと坂道に、気分がノックアウト寸前なのだ。体力は問題ないのだが…。

 峠越えと盛岡で購入予定の愛パッド装備に備え、要らない荷物を実家に送る。スーパーでダンボールを貰って、『お前なんかいらねえ!』と憎しみを込めて自炊道具(最後に自炊したのは支笏湖)や寝袋をぎゅうぎゅうに詰め込んだ。私は薄情な奴だ。
 多分7キロくらいは軽量化出来たのではなかろうか。サイドバッグの空間も大幅増。これで愛パッドを迎える事ができるぞ。
 いつも通りとろくさく、宮古出発は11時を過ぎた。

 宮古と盛岡を結ぶ閉伊街道へ入る。今朝、道の駅で地元のおっちゃんに聞いた所によると、実はこの街道の勾配は全然大した事ないらしい。最後だけ坂が急なのだとか。しかし、昨日は「坂道が大変」と言われたぞ。車の人の言う事は当てにならない。
 ただ、坂道を警戒して、甘目に設定していた目的地の温泉・キャンプ場には、昼に着いてしまった。全然大した登りはなかった。

 キャンプ場の値段が、テント一張り3675円というとんでもない値段だったこともあり、ここには泊まらないことにした。とりあえず、先の道の駅を目指す。
 だが、地図を見る限り、ここが宮古盛岡間唯一の入浴施設なんだよなあ…。それが物凄く気掛かりだ。汗をかいて風呂に入れないのは悪夢。
 私は、『風呂に入れないのなら旅はしない!』と断言する程の風呂好き…ではなく、汚いの嫌い。それに、元々汗をかくのも嫌いなのだ。スポーツをするのは好きなのだが、スポーツをして汗をかくのは全然気持ち良くない。夏に野球をしている時など、楽しいのだが常に不快だ。矛盾してるな。

 小雨が降ってきたので雨宿りなどしながら進み、今日も暗くなる前に目的地・道の駅やまびこ館に着いた。周囲に風呂はない。汗にまみれたのに風呂に入れない初めての日。不快だ。
 道の駅が閉まる18時半までテントを張るのを待つ。と、ツーリング仕様のママチャリを発見。その持ち主らしき人も発見。ふくらはぎを見ればわかる。声を掛けてみた。
 名古屋から来ている学生だった。四ヶ月で日本一周するんだと。はぶぅ。聞くとママチャリではないらしいが、極めてギアの少なそうなチャリで一日平均130キロ走っているそうな。地獄のルート45を、宮城県から宮古市まで上って来たんだって。ラグビーやってたんだって。私とは体の作りが違います!
 彼はこの先の道の駅まで行く予定だったらしいが、私と話している内に雨が本降りになってしまったので、ここに留まることにした。今日は仲良くテントを並べて寝ましょう。
 道の駅が閉店してから、自動ドアの真ん前に寝床を設営した。屋根付きで安心だわ。
 マットを汚したくないので、服から出ている肌の部分を身障者用トイレで懸命に拭いてから寝た。

???

さっき、道の駅の外のベンチで昼食をとっていると、通りすがりのばあちゃんに
「1人でさびしいね~」
と言われた。私はすぐに
『いえ、全然』
と返事したのだが、びっくりした。
そうか、俺は寂しかったのか…知らなかった。

田舎では、若者が1人でごはんを食べていると、こいつは寂しい子だ、と思われるのか?
このばあちゃんはどういう心理で私に声を掛けたんだ?嘲り?憐れみ?

今思うと、なんだか中学生に話し掛けるような口調だったな…。私が20代中盤だと思われていなかったことは、天と地が引っ繰り返っても間違いない。間違いない。

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本多
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男性
職業:
素浪人
自己紹介:
旅烏になり申す。

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