素浪人の生存報告

　久し振りに道の駅にテントを張って寝た。気温は一桁台だろうが、カイロ2枚体制ならまだ行ける！汗ばんで目が覚めたくらいだ。朝6時起き。

　7時半に出発して、午前中に55キロ進んだ。素晴らしい。こんなことはいつ以来だ･･･。他の、毎日100キロ以上進むチャリダーの皆さんは、早起きしてるのね。ということがわかった。

　12時頃に雨が降って来た。雨の中走るのは、多分8月始めの盛岡以来。まあ、気温も割と高いし、チャリンコ漕いで汗ばんでるから、寒くはない。
　13時、別府駅で、車で迎えに来てくれた友達夫妻と合流。1年振りの再会だ～。
　湧出量ダントツ日本一という別府温泉に入れてもった。市内あちこち源泉垂れ流しで、てげ贅沢。

　そして湯布院の愛の巣へ。この旅初のステーキ（豊後牛）をご馳走になりました～

■11/30

　宮崎市街に入る前にこけてズボンが少し破けた。フロントバッグの棒も曲がった…


　自転車乗りにとって、宮崎市は素晴らしい街だ。日本の大抵の街は、狭っ苦しくて自転車では走り辛いが、ここは違う。

　道路は片側3車線で真ん中に南国っぽい並木がある、ゆとり設計。更に、アーケード商店街がありながら、自転車用レーンまであるという、ゆとり世代もびっくりのゆとりっぷり。しかも自転車レーンは歩道よりも段差が低目に設定されている。
　そこそこ賑わいもありそうだし、宮崎気に入ったぞー。

　今宵は1泊2食4000円の民宿へ。夜ご飯は海老フライ(本物の海老)2本、刺身、秋刀魚塩焼きが出てきた。栄養たっぷり頂いたぜぇ。昨日に引き続き、無料で洗濯機も使えたぜえ。

　明日は雨予報…大変心配です。


■12/1

　定番の10時過ぎ出発。昼に延岡でチキン南蛮を食べた。

　おいしかった。900円は高級品だが、これで宮崎県でも食事の思い出が出来たぞー。

　今日は低い峠越えをして大分県に入る。国道10号は、延岡市街地を出たらめっきり交通量が減って、大変よろしい。交通量のない道路は、今の私にとって癒しだ。
　ただ、県境を越えて大分県に入っても上りが続いて苛々した。こんなことは前代未聞だ。今まで通った全ての峠県境は、頂点だったのに。坂道の終わりが見えないと腹が立つ。

　大分県に入ってから、とうとう出会えた！リアカー日本一周の人。60歳。

　6月に北海道で噂を聞いていたが、もうすぐ日本一周達成なのだそう。自転車に比べたらきついだろうなー。
　いやいや、有名人に会えて良かった。

　明日は大学時代の友達んちに行く！

　朝、さつま揚げを食べた。うまかった…

　宮崎県に入り、日南海岸に出ると、九州に入って初めて連続して景色の良い道になった。海側に歩道があって、良い。





　鵜戸(うど)神宮。とんでもない所に作ったもんだ。月並みな感想ながら、昔の人は凄い。
　


　運玉投げ。願いを込めて玉を崖下の岩の縄の内側(真ん中に水溜りがある)に投げ入れるのだそうな。男は左手、女は右手で。

　5投中、1つが水溜りにストライク。ふっ。生まれてこの方、コントロールに苦労したことはないんだぜ。でも、4つ外れたから野球だとフォアボールか。
　願いを込めるのは忘れた。


　今日は、チャリダーは2000円で泊まれるお宿へ。個室だし、洗濯機も使えるし、清潔だし、2食頂けるし…非の打ち所がなかです。ありがたやありがたやー

　朝ご飯を買うのに垂水市街を徒歩で右往左往していたら、40分くらい経った。おかげで血流が良くなったのか、朝の脚のだるさが消えた。自転車漕ぐ前に、準備運動として散歩を取り入れようかな。

　ライダーハウスでだらだらしていたら出発が12時過ぎた。「急いで九州回らなきゃ！」と、ついこの間まで焦ってたのに、結局一日たりとも急いで移動した日はない。うーむ。流石だ。まあ、どうやら飛行機には間に合いそうだし、いいのだ。

　鹿児島県は田舎の道も歩道(自転車通行可)が充実していて助かる。歩道充実日本一。歩道は車道を走るのと比べて時速が5kmくらい落ちるが、後ろから来る車に気を払わなくて済むので精神的に楽だ。
　ついでに、今日は日曜日だからクソバカトラックもおらんでのんびり。平和だ。

　旅人達がよく行くらしい、本土最南端の佐多岬を無視し、大隅半島・シラス台地を横断。最南端とか、最北端とか、最長とか、最軽量とか、水切り以外のギネス記録とかにはまるっきり興味なし。

　今日はテントで寝て宿泊費を浮かそうと思っていたが、夕方になって急に冷えてきたので、弱気になり民宿へ。また風邪ひいたら困るもんね！というのが言い訳。もうテント泊は無理だね。南九州でも最低気温は一桁だもん。
　どっかでバイトしないと、埼玉まで辿り着けないなあ。それに、冬と杉花粉を凌がないといけない。沖縄か雪山。