素浪人の生存報告

4/19
65番札所 三角寺を打ったあと(お寺にお参りすることを「打つ」という)、ふらふら歩くも、時間的にも体力的にも、次の民宿まで辿り着けるか怪しくなる…
バス停にて、今日はバスで街に降りて宿を取り、明日またこのバス停までバスで戻ってきて歩こうかと思案していたら、目の前でタクシーが停まり、運転手のおじいさんが相談に乗ってくれた。更に近くの民宿に電話してよやくして下さった上、「お接待や」(四国にはお遍路に対して施しをする「お接待」という文化がある)と無料で民宿まで送ってくれた。
おじいさんは「今日は何処まで進もうなんて思わんで、ゆっくり行ったらええ」と助言をくれた。ありがたやありがたや。感謝。

歩行距離7～8km
65番三角寺


4/20
早朝、民宿のおかみさんが素泊まりの私に対しておにぎりと味噌汁を出してくれた。これもお接待。ありがとうございます。

荷物が重くて肩が非常に痛い。足首にもかなり負荷がかかっている。まいっちんぐ～
途中、トンネルの幅80cmくらいの歩道を通り(自転車でトンネル通るよりは精神的に楽)、人生初の徳島県入り。
今日も民宿を取り、他のお遍路さんの話を聞きながら晩飯。
明日は標高1000mまで行かないけん。なまら不安。まだ平地ですら10km進むんががやっとやのに…

歩行距離11、9km


4/21
朝5時起き。寒さと緊張で、よく眠れなんだ。
6時30分くらいから山登り開始。最初の坂がとてもきつかったが、緑の中・土の上を歩くのは気持ちええなあ。街中を歩くより体力的にはきついはずやけど、自然から元気をもらえる。足が先へ進む。楽しい。宿で一緒だった先輩お遍路さん達にもあまりひけをとらない速さで登れた。山の力やな。
66番雲辺寺を打ち、下山。これがきつかった。下りは脚にくる。
下りきり、街に近づいた所で67番大興寺を打ち、そこで宿が一緒だったおじさんお遍路と共に次まで歩くことになった。この人は脚を傷めているのに休憩をとらない。10kmくらい休みなしで歩き通して疲れたよ…
観音寺市で宿をとり、荷物を置いて近くの68番神恵院・69番観音寺を打った。
今日は山越えしたのによく歩けたな。

歩行距離25km
66番雲辺寺、67番大興寺、68番神恵院、69番観音寺

2日連続で25kmくらい歩いたら右足指に豆ができ、豆をかばってあるいたら左脚を傷めた。怪我のリサイクル黄金パターン

ブログ書くゆとりなし！今日は25kmあるいたぞ～

8時ちょいすぎに出発。
峠越えじゃ。しかし雨が降ってきた。小雨から本降りに。カッパを着るタイミングがつかめないまま、数キロ走って濡れてしまった。
止む気配がないので、高架の下でカッパを着用したが、雨に打たれながら走っているうちに、カッパにも染みこんでしまう。全身ずぶぬれ。足も冷えて感覚がない。尻も痛い。少ない体力が雨によって奪われる。

しかし、そんな状況にもすぐに慣れ、峠(といってもせいぜい標高300～400mくらい)を登り切った。
最後の関門、「歩道がなくてトラックが沢山行き交うトンネル」を緊張しながら抜けたら、あとは数キロの下り。
市街地に入り、ゆるやかなアップダウンを気力で漕いで、はい本日のノルマ終了64km(短い)。


四国では、北海道のニセコ町で泊めて頂いたＩさんの新居浜のご実家に自転車を置かせて頂いて歩き遍路をさせて頂く(頂いてばかり)。
Ｉさんのお母さんが車で駅まで迎えに来て下さり、自転車を積んでお宅へ。
お風呂に入らせて頂き、Ｉさんのお姉さんお手製のお昼ご飯を頂き…至れり尽くせりで恐縮です。
夜はミニバレーに連れて行って頂き、久々のスポーツを楽しんだ。が、やや腰にきた。

朝５時に船は松山観光港に入港。寝不足＆自転車疲労＼(^O^)／
フェリーターミナルの椅子で7時過ぎまでうとうとし続けて睡眠不足を気休め程度に解消した。

10ｋｍちょい漕いで松山の中心地に入った。相変わらずよか街や。ここのゆったりした平和な雰囲気は他の街にはなか。好きだ！

昨日電話しといたゲストハウスにひるまえに入らせてもらって、昼寝。
夕方、お遍路60回目のおじさんが来た。色々助言をもらって助かった。思ってたよりもお遍路は大変そうだ。

明日は新居浜まで自転車で行くだす～