素浪人の生存報告

余震酷いなあ。
もし、私が埼玉にいる時に首都圏で大地震が起きて職場や家が壊滅したとしたら、私はあっさりと首都圏を捨てて他の土地で新しい生活を送ろうとするだろう。
しかし、東北の人達というのは、郷土愛が強く、我慢強く、先祖を大切にするから、東北を諦めない。はたから見ていると、その姿が逆に辛いね……


誠にもどかしい。一体誰が被災した方々を救えるんだろう。
私は四国でお遍路して、頭と心をまっさらにしてこよー。

震災の後に、日本人が暴徒化しなかったことに対して海外が驚いているというのは、どうやら本当らしいなあ。フランスでもアメリカでも、災害の後は略奪が起こるらしい。
戦争も学生運動もない、おとなしい時代に育った私としては、むしろ民衆が無秩序になるというのが想像できない。そういう意味では、今は良い時代だと言えるだろう。(関東大震災の時は朝鮮人に対する虐殺が行われたらしいし)


今日、「福島県の星」Nさんに電話してみた。声がすごく疲れていた。毎日休みなく働いているらしい。
「壊れたものはまた作り直せるけど、原発がどうにかならないと…」と言っていた。そうだべなぁ。どうにかなる見通しが全く立たないのが辛いよなあ。
私は旅を終えた後は、友人知人が沢山いる福島県に報告に行くつもりでいたのだが、この地震でそれも叶わぬこととなってしまったかな。

伊江島。絵になりますねえ。




米海兵隊の基地がある金武町(きんちょう)という町。ヴェトナム戦争時代はかなり賑わったらしいのだが、今は寂れている。
店のメニューにドルの値段が載っているのが面白い。ジャンボチーズバーガーを食べた。久しぶりに粗悪な食べ物を胃に入れたら、もたれた。

また大きな地震があったみたいね。
自分の暮らす世界が不変の平穏な場所だというのは、やはり錯覚だった。
常に地球は動いているんだよねえ。

あまりやる気しないけど、旅は最後までやることにする。
途中でやめたらいつか後悔しそうでの。

最近聞いた会話
A「お米もらったから、○○さんにあげようと思ったんだけど、福島産って書いてあるから止めた」
B「それは止めた方がいいね！『殺す気か！』って思われちゃう」
A「そうだよね。去年とれたお米だから安全なんだけど」

Oh〜．そんなもんか。


他にも、ニュースで、「香港で日本食レストランが大量閉店の危機」とか「インドが日本の食品の輸入を停止」とか、色々あるね。
まあしゃあないか。時が解決してくれるのを待つより他に手立てがない。ばってん、その間にどれだけの人が原発問題で自殺するのかな。