素浪人の生存報告

21時まで菊作業。繁忙期デース

以前久米島に、キーボードを持ち運ぶ日本一周チャリダーが来たらしい。キーボード…。クレイジーぜよ。よく壊さないね。

久米島の昼は実に平穏だ。この平穏な時間には覚えがある。いつの頃のものなのか思い出せないが…小学生の頃か、WWOOFをしていた頃か。
椅子に座ってぼけーっと外を眺めているのも、12月にさわやかな風を浴びるのも、この上ない平穏だ。

毎日のように自殺者で鉄道が止まる世界とは別天地。同じ空ではないね。

今日は草取りして疲れた。
特に書くことがないので、久米島情報。

・10年くらい前まで、原付無免許運転、自動車の車検なしは当たり前だった。

・農協の菊栽培指導員は、自宅では菊ではなく里芋を作っている。

・かつては田んぼだらけだったが、減反でみんなさとうきび畑に替わった。だから、久米島の泡盛はタイ米を輸入して作っている。

・コンビニが二軒ある。

・飲酒運転による死亡事故が多発していた。

・那覇より結構寒い。昨日、一昨日は常時上着四枚着てた。

・スペイン語「モコ」は「鼻くそ」


久々の登場

　菊収穫作業。菊収穫用の、柄が長く刃の小さい鎌で茎を切る。単純作業は好きだ。

　ご夫妻がすごく良い方々なので、迷惑かけないようにしよう。
　私はちゃんと雇われている時は手を抜くことしか考えないけど、アルバイトだと真面目に働くんだよなぁ、何故か。


16日は雨風で休み。
　昨日、持ってきた小説を読み終えてしまったので、何にもやることがない。晴れてたら散歩するんだが、雨だと恐ろしく退屈だ。図書館も本屋もない。

　「田舎は娯楽がない」とよく聞いてはいたが、今までどうもピンときていなかった。しかし、今日実感出来た。島の人には、酒しか趣味がないというのも、若者が田舎から出て行くのも理解できる…。一方で、都会に疲れた人が、田舎に引きこもるというのも何となくわかるが。

　7月に北海道のど田舎を自転車で回っていて、自分は田舎には住めないと悟った。何もない景色に疲れた。北海道旅の最後が函館だったが、久し振りに人工物だらけの都会を見て、ホッとした。
　かといって、ずっと都会に住んでいたら、それも絶対に嫌になるのだが…。終の住処はなかなか決まりそうもないねー。

13日
半袖を買うために、汗をかきかき数キロ歩いた。歩き疲れた。
また、胃の調子が悪く、非常に消化が遅い。食欲がわかない。昼ご飯はソフトクリーム。

それにしても、12月に暑いなんて、幸せなことだ。本当に外国に来た様な気分。

沖縄の風が、私に何処かを思い起こさせようとする。かつて年末に行ったシンガポールか、３月に行ったニュージーランドか。肌や嗅覚はこの空気を覚えているのだが、頭がはっきりと思い出せない。でも多分ニュージーランドだな。


夜飯はたこやき。それでおなかいっぱい。


14日
一昨年の9月に北海道で友達になったドイツ人がバイトをしている久米島へ。私も同じ所で働かせてもらえることになった。日系ペルー人のご夫妻が営む菊畑。
北海道で知り合ったドイツ人を沖縄へ訪ね、沖縄へ移住した日系ペルー人のお宅でお世話になる。はたから見たら妙な経験だろうな。
スペイン語と日本語と少しの英語をこれから2週間聞くことになる。