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素浪人の生存報告

カテゴリー「旅 I 埼玉〜津軽」の記事一覧

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二十一日目 6/4 五所川原市金木町~津軽今別駅

省略!JR津軽海峡線の特急が停まる無人の津軽今別駅泊!明日は8:07の特急白鳥で蝦夷へ!

二十日目 6/3 弘前市~五所川原市金木町

今回の高速バスはなかなか眠れなかった。6:35頃に弘前に到着した時はフラフラだった。体も頭も重い。
ロッカーに預けた荷物と駐輪場に預けた自転車を手元に戻して、出発したのが11時頃。

今日の宿泊予定地は、45キロくらい先の金木町のキャンプ場だ。金木町は太宰治が生まれた所で、太宰治記念館がある。せっかくだから寄ってみようと思っていた。

今日は津軽富士・岩木山が綺麗だった。やはり独立峰は良いね。でも風が強いね。岩木おろしか?
岩木山の他は取り立てて面白いことがないばかりか、脚のあちこちが痛い。治ってない。

寝不足に起因した疲労及び気力低下により、太宰治記念館はパス。温泉に入ってからキャンプ場に独りテントを張り、おやすみなさい。

復帰

さて、旅路に復帰します。22時上野発の夜行バスは誰も無口でエンジン音だけを聞いてきます。
明日は太宰治記念館、明後日は龍飛崎~

十九日目 5/24 弘前市

 吉野家で朝定食(400円)を食い、金券ショップで高速バスの回数券(2枚綴り9,900円・100円お得)を買い、今夜弘前発・明朝上野着の便を無事予約出来た。今日は弘前観光だ。雨だが…
 
 「虹マート」という、惣菜店や鮮魚店が集まった、市民向けのミニ市場の様な所でイカメンチ(100円)というものを買って食べた。旨かった!お好み焼きから、小麦粉と「焼くこと」を引いて、イカと「揚げること」を足した様な食べ物だ。大きさはコロッケくらい。2,3年前に八戸を訪れたことがあるが、その時も、青森県は安くて旨い食べ物が沢山あるという印象を受けた。実は、青森は隠れ食い倒れ県だろう。

 その後「無添加」「手作り」と看板を出した「三笠屋餅店」に入ってよもぎ餅とあさか餅と羽二重餅を店内で食べた。塩が甘さを引き立てて、うま~い。今まで食べたよもぎ餅(まんじゅう)の中では1番だ。あんこも自家製らしい。以前、あんこを自作する和菓子屋は全体の1割程度しかないと雑誌で読んだことがあるから、三笠屋さんは貴重な一店という訳だ。
 餅も旨かったが、お店のおばあちゃんとお嫁さんとも色々話せたのも楽しかった。この貧乏浪人を哀れんでか、お嫁さんがご自宅用のパンを分けてくだすった。さらに、折り畳み傘をロッカーにしまってしまったこの間抜け浪人に、ビニール傘を下さった。何処に行っても親切にして頂けるなぁ。日本は良い国だよ(東北だけかな?まだわからん)。
 ところで、傘が視界にない時点で、おばあちゃんが「けでやる」と言ったのを、東北人でもないのに一発で「(傘を)くれてやる」と理解した私は、東北語学のセンスがあると思う。でもやっぱり津軽弁同士の会話は全く聞き取れない。ネイティブの方々はどういう耳をしてるんだろ・・・

 その後、黄金焼という大判焼のちっちゃいのや、銀だらの照り焼き定食を食べた。今日は贅沢をする日なのだ。でも出費する度にストレスが溜まる、悲しき浮浪者貧乏浪人の性。

 城下町・弘前は文化度が高そうだった。喫茶店やフランス料理店や和菓子店が沢山ある。津軽塗や木工品等の芸術品もある。ねぷた祭りもある。聴く者の魂を揺さぶる津軽三味線もある。郷土料理もある。お土産も、りんご関係、ねぷた関係、歴史関係、魚介類、酒、工芸品等等、今回の旅路の中では弘前が最も充実している。やっぱり、歴史と文化のある町は良いなぁ…。
 なれど、南部浪人のそれがしにとっては、津軽は敵に御座る。迎合はせんぞ!

 晩飯は津軽三味線ライブの店でほっけ定食を食べ、津軽三味線の生演奏を聴いた。旅が終わったら津軽三味線を習うど!
 そして今夜の宿は、夜行バス。一時帰玉(かえたま)。

十八日目 5/23 深浦町~弘前市 (2)

 出発してからちょっと行くと、コンビニ的個人店があったので入ってみると、都合良くカセットガスがバラ売りされていた。カセットガスは大抵3本セットで売っているので、バラ売りしてくれるお店は、荷物を多く持てない私たち旅人にとって大変ありがたい存在なのである。

 そしてコンビニ的個人店から間もなく、「マックスバリュ深浦店」が出現した。神が東北地方を旅する貧乏浪人に遣わした至高のスーパーマーケット、それがマックスバリューである。イオングループのこのスーパー(多分元々は北海道がメインだった?埼玉では見かけたことがない)は、薄利多売を地で行き、各地の零細商店を壊滅させている。東北地方を旅していて、マックスバリューを見かけない日はない。
 食パン2斤、500gのヨーグルト1つ、コロッケ2つ、フライドチキン1つ、小さい野菜ジュース1つで、しめて560円。こりゃあ、個人店なんか壊滅するわ。
 鬼神マックスから少し離れた無人駅で朝昼ご飯をとった(11時くらい)。余った食パンは貴重な携行食だ。

 腹を満たして出発、今日は逆風が酷い。旅に出てから1番の強風だ。辛い、疲れる、腹が立つ、せっかく景色は良いのに楽しくない。今日まで、ただの1度も追い風を経験していない。季節風に逆らって進んでいるのだろうか?
 やっとの思いで、今日のとりあえずの目的地である鰺ヶ沢町に着いたのは15時30分くらい(本日の走行距離40km台)。今日は何処まで行こうか、宿をどうしようか、まだ決められない。とりあえず弘前市方面へ進む事にした。
 国道から県道に入り、進むと「弘前 33km」の標識。今日はここ三日間で最も脚の状態が良いので、逆風さえなければ行けない距離ではない。今日弘前に行っちゃおうか?と冗談っぽく考えた。途中にローソンがあれば、ロッピーで高速バスの空席を調べ、本日空席があれば、いきなり帰玉(かえたま)してしまっても良い。逆風がやめば・・・

 津軽富士・岩木山のふもとの、リンゴ畑が広がる丘陵地帯に入るといつの間にか逆風は止んでいた。あれは海風だったのか何だったのか、よくわからんかった。
 逆風さえなければ、このマッスル浪人本多にとっては、丘陵地帯程度の坂は問題ではない。ちょっとの坂なら立ち漕ぎで乗り切れるし、きつい坂なら押して上れば体を温める良い運動になる(気温は13度くらい?)。糞忌々しい ぎゃ・く・ふ・う!  がなければ、どうにでもなるんだ。ちょっと体力に自信がついた。

 うまいことローソンがあったのでバスを調べてみると、今日の空きはなかった。明日の空きはあるが、弘前から東京まで片道8000円とお高い。という訳で、今日は、弘前のネットカフェで安い高速バスを調べつつ泊まる事にして、明日日中弘前観光をして夜行で帰玉だ。

 20時前に弘前駅に着いた。親切な道端のおばちゃんに教えてもらった地下駐輪場に自転車を置き(1日100円)、駅のコインロッカーに旅の荷物をしまいこんだ(1日500円高いよ)。そして交番でネットカフェへの道を尋ね、ネットカフェに着いたのが21時くらい。
 本日は日曜日で割高な料金だったので、3時間粘って日付をまたいでからちぇっく・いんした。貧乏が悪いんや!!

 今日はよく頑張ったなぁ、ネットカフェ浪人。

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HN:
本多
性別:
男性
職業:
素浪人
自己紹介:
旅烏になり申す。

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