二十四日目 せたな町~蘭越町
- 2010/06/08 (Tue)
- 旅 II 蝦夷地〜東北太平洋 |
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5時起き。野球場のベンチでは眠りを妨げられることはなかった。屋外でテントを張らずに寝たのは生まれて初めてだな~。
せたな町瀬棚町からせたな町北檜山町(色々合併して「せたな町」になった)に少し戻って、コインランドリーで洗濯した。洗濯しながらパンとチョコレートとおにぎりと野菜ジュースで朝食をとり、歯磨きをし、出発。
再びせたな町瀬棚町に戻り、セイコーマート(北海道のコンビニ。小さなスーパーマーケットの様な品ぞろえで、私はコンビニの中ではセイコーマートが一番好きだ)で用を足してポカリ粉末を買い、外に出たらおじさんに話しかけられた。
「何処に行くんですか?」
『北海道をぐるっと回ります』
「さっき別の自転車の子を島牧まで送って行ったよ」
『ああ、いましたね自転車の人(昨日見かけた)。僕もこれから島牧の方へ行くんです』
「送ろうか?」
という訳で、おじさんのトラックに乗せてもらった。ここから島牧まではトンネルが続くので、大変有難い。
おじさんは64歳で、ペンキ塗りの仕事をしながら道内を回っているそうだ。若い時は板前として働き、途中で建築業を自分で興したらしい。36年間建築業をやって、辞めた社員はたったの2人、それも体調等の理由からだったそうな。
「僕はお金はないけど、子供だけが宝物」と、23と21の娘さんがいて、「失われた10年」以前から大不況が続いているこの北海道で、高卒で就職して今も働いているそうだ。大したものだと思う。でも、この柔和なおじさんのお子さんならば、真っ当に育ったのだろうと頷ける。
島牧村の先の寿都町まで送って頂いた。80kmくらい省略出来た。省略した道は、何も面白くない道だったし、片側工事中という恐ろしいトンネルもあったので、凄く助かった。
そして、寿都に着いたらおじさんが私の前に送った自転車君(24歳)がいた。彼は、旅に出る前はメッセンジャーとして大阪で働いていたらしい(ただし三重県出身)。装備もドイツ製の機能性の高い物だし、昨日は150kmくらい走った様だし、私とはモノが違う。道具の事など教えてもらって、とても参考になった。次は私もドイツ製品を買おうと決めた。
彼もやはり日本一周予定で、北海道では山を登ったりして2か月滞在する予定らしい。そして8月に青森に渡り、ねぶた祭りを巡る様だ。お祭り好きだ。
自転車君24とは、20kmくらい道を共にし、蘭越町のドライブインで一緒に昼食をとった。彼も私と同じく、冬は沖縄でバイトをしようと考えているらしいので、「沖縄で会おう」と言って別れた。こういう旅の出会いは面白いねえ。
本当は明日伺う予定だった、蘭越町の硫酸山(http://www.d1.dion.ne.jp/~watabonz/index.html)のSさん宅に今日行ってみることにした。80kmはありがたかった…。
蘭越町は有名な「ニセコ」の西隣にあり、海と山と川を持つ、静かで綺麗な米どころだ。旅行者が訪れるような観光地は大してないが、だからこそ落ち着いていて、住むにはとても良い所だと思う(冬は寒いだろうけど…)。
硫酸山は、北海道開発局が土を採る為に山を削ったら地中に埋まってた硫化物が出てきて酸化して硫酸になって植物を枯らしてしまった所だ(雑な説明。詳しくは硫酸山ウェブサイトをご覧ください。面白いよ)。Sさんはその山を緑化する活動をしており、私は一昨年こちらにwwoofで滞在させて頂いた。そこでたまたま一緒にwwoofで滞在したドイツ人と香港人と木を植えたり堆肥を盛ったりして、とても楽しかった。
Sさんは快く1日早く到着した私を受け入れて下さった。山の一部にテントを張らせて頂いた。
再び訪れた硫酸山は、一昨年よりもかなり緑地が増えていた。私とドイツ人が堆肥を撒いた崖も、結構草が定着していた。うれしい。(あとで山の写真をあっぷします)
今日は17歳の香港人女子のレイ(一昨年とは別の人)がwwoofで来ていた。本当は友達と二人で来る予定だったが、友達はパスポートの期限が切れていて、空港で止められてしまったそうな。迂闊な友達だな。で、レイは一人で飛行機と電車を乗り継ぎ、蘭越まで来た、と。偉いね。心細かったろうに。この子は独学で日本語を勉強していて、頑張りながら言葉を紡いで喋ってくれる。日本に来る外人って、皆頭良いよなぁ。
今日はご飯を頂いておねんね。明日は農作業!
せたな町瀬棚町からせたな町北檜山町(色々合併して「せたな町」になった)に少し戻って、コインランドリーで洗濯した。洗濯しながらパンとチョコレートとおにぎりと野菜ジュースで朝食をとり、歯磨きをし、出発。
再びせたな町瀬棚町に戻り、セイコーマート(北海道のコンビニ。小さなスーパーマーケットの様な品ぞろえで、私はコンビニの中ではセイコーマートが一番好きだ)で用を足してポカリ粉末を買い、外に出たらおじさんに話しかけられた。
「何処に行くんですか?」
『北海道をぐるっと回ります』
「さっき別の自転車の子を島牧まで送って行ったよ」
『ああ、いましたね自転車の人(昨日見かけた)。僕もこれから島牧の方へ行くんです』
「送ろうか?」
という訳で、おじさんのトラックに乗せてもらった。ここから島牧まではトンネルが続くので、大変有難い。
おじさんは64歳で、ペンキ塗りの仕事をしながら道内を回っているそうだ。若い時は板前として働き、途中で建築業を自分で興したらしい。36年間建築業をやって、辞めた社員はたったの2人、それも体調等の理由からだったそうな。
「僕はお金はないけど、子供だけが宝物」と、23と21の娘さんがいて、「失われた10年」以前から大不況が続いているこの北海道で、高卒で就職して今も働いているそうだ。大したものだと思う。でも、この柔和なおじさんのお子さんならば、真っ当に育ったのだろうと頷ける。
島牧村の先の寿都町まで送って頂いた。80kmくらい省略出来た。省略した道は、何も面白くない道だったし、片側工事中という恐ろしいトンネルもあったので、凄く助かった。
そして、寿都に着いたらおじさんが私の前に送った自転車君(24歳)がいた。彼は、旅に出る前はメッセンジャーとして大阪で働いていたらしい(ただし三重県出身)。装備もドイツ製の機能性の高い物だし、昨日は150kmくらい走った様だし、私とはモノが違う。道具の事など教えてもらって、とても参考になった。次は私もドイツ製品を買おうと決めた。
彼もやはり日本一周予定で、北海道では山を登ったりして2か月滞在する予定らしい。そして8月に青森に渡り、ねぶた祭りを巡る様だ。お祭り好きだ。
自転車君24とは、20kmくらい道を共にし、蘭越町のドライブインで一緒に昼食をとった。彼も私と同じく、冬は沖縄でバイトをしようと考えているらしいので、「沖縄で会おう」と言って別れた。こういう旅の出会いは面白いねえ。
本当は明日伺う予定だった、蘭越町の硫酸山(http://www.d1.dion.ne.jp/~watabonz/index.html)のSさん宅に今日行ってみることにした。80kmはありがたかった…。
蘭越町は有名な「ニセコ」の西隣にあり、海と山と川を持つ、静かで綺麗な米どころだ。旅行者が訪れるような観光地は大してないが、だからこそ落ち着いていて、住むにはとても良い所だと思う(冬は寒いだろうけど…)。
硫酸山は、北海道開発局が土を採る為に山を削ったら地中に埋まってた硫化物が出てきて酸化して硫酸になって植物を枯らしてしまった所だ(雑な説明。詳しくは硫酸山ウェブサイトをご覧ください。面白いよ)。Sさんはその山を緑化する活動をしており、私は一昨年こちらにwwoofで滞在させて頂いた。そこでたまたま一緒にwwoofで滞在したドイツ人と香港人と木を植えたり堆肥を盛ったりして、とても楽しかった。
Sさんは快く1日早く到着した私を受け入れて下さった。山の一部にテントを張らせて頂いた。
再び訪れた硫酸山は、一昨年よりもかなり緑地が増えていた。私とドイツ人が堆肥を撒いた崖も、結構草が定着していた。うれしい。(あとで山の写真をあっぷします)
今日は17歳の香港人女子のレイ(一昨年とは別の人)がwwoofで来ていた。本当は友達と二人で来る予定だったが、友達はパスポートの期限が切れていて、空港で止められてしまったそうな。迂闊な友達だな。で、レイは一人で飛行機と電車を乗り継ぎ、蘭越まで来た、と。偉いね。心細かったろうに。この子は独学で日本語を勉強していて、頑張りながら言葉を紡いで喋ってくれる。日本に来る外人って、皆頭良いよなぁ。
今日はご飯を頂いておねんね。明日は農作業!
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