47日目 6/30 網走市~斜里町
- 2010/07/12 (Mon)
- 旅 II 蝦夷地〜東北太平洋 |
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知床半島に行くかどうか迷いながら旅をしていた。
(以下、地理の説明がわかりづらいので、地図をご覧になりながらお読みになると良いと思います)
知床には家族旅行で行ったことがあるし、知床半島を横切る知床横断道路には、北海道で一番きついという噂の知床峠(740m)がある。
しかし、せっかく北海道を一周するのなら知床に行っておいたほうが良いような気がするし、半島の東側には「熊の湯」という名高い無料の温泉がある。ただ、熊の湯に入るだけなら、知床峠を越えないで、横断道路から40kmくらい南側の国道244で根北峠(490m)を越えてから、半島の東側の道を北上するという手もある。
そげな塩梅で迷っていたのだが、網走まで来て、いざ知床が近づくと、やはり知床へ足を踏み入れたくなった。
知床へ行くかどうかの分岐点が道の駅「しゃり」だ。知床へ向かう一本道の国道334と、根北峠へ向かう国道244が、そこで分かれる。しかも、道の駅しゃりには無料インターネットコーナーがあり、天気予報が確認出来る。私にとっては、まさに旅の要衝と呼べる場所だ。まずは、そこを目指す。
呼人浦を出発し、海岸線を走る。先に見える知床の山々は、雲がかかっているが、雄大だ。
いつも通り、やる気がない感じで16kmくらい走ってから、北浜というところのセイコーマートに入ったら、後ろからハマのKさんが追い付いて来た!Kさんが東京から呼び寄せて昨日北海道に着いたというご友人Nさんも一緒だ。お二人は知床横断道路西口側のウトロという町を目指すらしい。せっかくだから、斜里までお供することにした。
荷物がリュックサック一つのNさんが速い…。逆風もあり、私は気合いを入れて漕いでも平均時速20kmは出せない。
途中の休憩地で、Nさんにフレッシュイチゴジュースを奢って頂いた。今まで飲んだイチゴジュースの中で一番旨かった。そもそも、イチゴジュースを飲んだのはこれが初めてか・・・。それにしても旨かった。
斜里町に入って国道を逸れると、北海道民以外が北海道に抱くイメージそのままの風景があった。だだっ広い空と畑。晴れていたら、もっときれいだったろうなあ。
真面目に漕いで道の駅しゃりに着いた。サイクリングとは、スポーツであった。一人で漕いでいる時は、なるべく疲れないように漕ぐからなぁ。
道の駅の外のベンチに、旅の道具をおっぴろげながら食パンにマヨネーズと何かを乗せて食っている女性チャリダーがいた。この人は、現在北海道を旅している人達の間ではおそらく有名人だ。私も美瑛のライダーハウスでこの人の存在を聞いた。彼女は茨城の自転車屋の娘で、「グレートジャーニー」という、防水性サイドバック4つにフロント・リアキャリアが付いて7万円台の物凄くお買い得な自転車に乗って日本一周を目指している。
話をすると、昨日は摩周湖の展望台にテントを張って寝たらしい。こないだ会った23才女性ライダーと一緒で、怖いもの知らずだなぁ。そして知床峠も越えるらしい。逞しいなぁ、僕ではかないません。
北海道が終わった後は、東北の日本海側を南下してから西日本編が始まるらしい。西日本のどこかでまた会うかもなぁ。「日本のどこかで!」と言って別れた。
結局、後先考えず、ハマのKさん・Nさんに付いてウトロまで行くことにした。明日の天気予報は雨だが、せっかく知床半島の付け根まで来たんだからなぁ。
道の駅しゃりからウトロまでの道は上り坂もあり、ちょいきつかった。だが、この程度できついと言っている私はかなりのへたれだ。
というのも、反対側からギアなしのママチャリで知床峠を越えて来たつわものに会ったからだ。彼はおそらく私より年下で、富山出身、東日本一周予定。「やっぱり苦労しなくては」とママチャリを選択したらしい。修行僧か?私など、ランドナーに乗りながらひいひい言ってるのに・・・。ちょっと刺激を頂けたわ。
16時くらいにウトロの道の駅ウトロ・シリエトクに着いた。走行距離は約92km。私にしては長い方だ。しかも、私にしては飛ばしたからなあ。今日はよく頑張った方だ。Kさんにソフトクリームを奢って頂いた。
道の駅の駐車場前で自転車を押して歩いていると、髪を黄色に染めたおじさんから声をかけられ、「どこから来たの?」『埼玉です』というおなじみの問答をした。が、その後の会話がおなじみではなかった。
「福岡から来たんだ」
『僕も母が福岡ですよ。僕の血の半分は福岡です、僕も生まれだけは福岡ですよ』
「お!福岡のどこや?」
『福岡市西区です』
福岡の人に会えると、無性に嬉しいんだよなあ。また、おじさんの奥さんがの雰囲気が、亡き福岡の祖母に似てるんだなあ。
おじさんは大道芸人で、マイクロバスで全国を移動して仕事をしているらしい。今回は、明日の羅臼町の神社の祭りで仕事を頼まれ、北海道に来た様だ。
以前もおじさん達は秋田に行った時に、私のようなチャリンコ日本一周の若者と出会い、「福岡に来たら泊まりな」とに言ったら、その若者は5ヶ月後くらいに福岡に来て、泊まって行ったそうだ。
という訳で、私も。
「絶対に来なよ!」
『絶対に行きます!』
と、約束を交わした。
私が大道芸人ご夫妻と話している間に、KさんとNさんは観光案内所で温泉宿を予約したらしい。Nさんから、「Kが本多君の宿代払ってくれるって。「俺も若い頃は沢山奢ってもらったから」って言ってたよ。お兄さんに甘えちゃいな」と言われた。昨日初めて会ったばかりの方に、そこまで奢って頂くなんて、申し訳ないな・・・。
道の駅ウトロから宿までの道のりが山道らしい。宿の人が車で迎えに来て自転車ごと乗せてくれた。エルグランドだったが、自転車3台と荷物50kmくらいと成人男性4人(運転手さん含む)が収まった。凄いね。
宿の名前は「ホテル地の涯」という。知床半島の西側では、最も北に位置する宿だ(たぶん)。宿へ向かう一本道にはエゾシカがうじゃうじゃいた。当然ながらヒグマが出没したこともあるらしい。森と沢しかない所だ。
宿は団体観光時代の建物という感じだが、ここの売り物は自然と温泉だ。まず、車から降りると、空気の質感が他とは違う。しっとりまろやかふんわりコクがある?なんなのこれ。この空気はいかにも体に良さそうだ。
お次は、温泉。3人で内風呂に入った後、ホテル脇の森の中にある、混浴の露天風呂に行った。幸い他に客はいない。森の中ですっぽんぽんになったのは初めてだ。開放感を味わうよりも、女性客が来ないか心配だった。
風呂に入った後はご飯を大量に頂いた。多分米を2合以上食べた。おなかパンパンだ。
飯を食い、部屋に戻って、敷いてある布団を枕にあおむけになり歯磨きをしていたら(変だね)、寝てしまった。
(以下、地理の説明がわかりづらいので、地図をご覧になりながらお読みになると良いと思います)
知床には家族旅行で行ったことがあるし、知床半島を横切る知床横断道路には、北海道で一番きついという噂の知床峠(740m)がある。
しかし、せっかく北海道を一周するのなら知床に行っておいたほうが良いような気がするし、半島の東側には「熊の湯」という名高い無料の温泉がある。ただ、熊の湯に入るだけなら、知床峠を越えないで、横断道路から40kmくらい南側の国道244で根北峠(490m)を越えてから、半島の東側の道を北上するという手もある。
そげな塩梅で迷っていたのだが、網走まで来て、いざ知床が近づくと、やはり知床へ足を踏み入れたくなった。
知床へ行くかどうかの分岐点が道の駅「しゃり」だ。知床へ向かう一本道の国道334と、根北峠へ向かう国道244が、そこで分かれる。しかも、道の駅しゃりには無料インターネットコーナーがあり、天気予報が確認出来る。私にとっては、まさに旅の要衝と呼べる場所だ。まずは、そこを目指す。
呼人浦を出発し、海岸線を走る。先に見える知床の山々は、雲がかかっているが、雄大だ。
いつも通り、やる気がない感じで16kmくらい走ってから、北浜というところのセイコーマートに入ったら、後ろからハマのKさんが追い付いて来た!Kさんが東京から呼び寄せて昨日北海道に着いたというご友人Nさんも一緒だ。お二人は知床横断道路西口側のウトロという町を目指すらしい。せっかくだから、斜里までお供することにした。
荷物がリュックサック一つのNさんが速い…。逆風もあり、私は気合いを入れて漕いでも平均時速20kmは出せない。
途中の休憩地で、Nさんにフレッシュイチゴジュースを奢って頂いた。今まで飲んだイチゴジュースの中で一番旨かった。そもそも、イチゴジュースを飲んだのはこれが初めてか・・・。それにしても旨かった。
斜里町に入って国道を逸れると、北海道民以外が北海道に抱くイメージそのままの風景があった。だだっ広い空と畑。晴れていたら、もっときれいだったろうなあ。
真面目に漕いで道の駅しゃりに着いた。サイクリングとは、スポーツであった。一人で漕いでいる時は、なるべく疲れないように漕ぐからなぁ。
道の駅の外のベンチに、旅の道具をおっぴろげながら食パンにマヨネーズと何かを乗せて食っている女性チャリダーがいた。この人は、現在北海道を旅している人達の間ではおそらく有名人だ。私も美瑛のライダーハウスでこの人の存在を聞いた。彼女は茨城の自転車屋の娘で、「グレートジャーニー」という、防水性サイドバック4つにフロント・リアキャリアが付いて7万円台の物凄くお買い得な自転車に乗って日本一周を目指している。
話をすると、昨日は摩周湖の展望台にテントを張って寝たらしい。こないだ会った23才女性ライダーと一緒で、怖いもの知らずだなぁ。そして知床峠も越えるらしい。逞しいなぁ、僕ではかないません。
北海道が終わった後は、東北の日本海側を南下してから西日本編が始まるらしい。西日本のどこかでまた会うかもなぁ。「日本のどこかで!」と言って別れた。
結局、後先考えず、ハマのKさん・Nさんに付いてウトロまで行くことにした。明日の天気予報は雨だが、せっかく知床半島の付け根まで来たんだからなぁ。
道の駅しゃりからウトロまでの道は上り坂もあり、ちょいきつかった。だが、この程度できついと言っている私はかなりのへたれだ。
というのも、反対側からギアなしのママチャリで知床峠を越えて来たつわものに会ったからだ。彼はおそらく私より年下で、富山出身、東日本一周予定。「やっぱり苦労しなくては」とママチャリを選択したらしい。修行僧か?私など、ランドナーに乗りながらひいひい言ってるのに・・・。ちょっと刺激を頂けたわ。
16時くらいにウトロの道の駅ウトロ・シリエトクに着いた。走行距離は約92km。私にしては長い方だ。しかも、私にしては飛ばしたからなあ。今日はよく頑張った方だ。Kさんにソフトクリームを奢って頂いた。
道の駅の駐車場前で自転車を押して歩いていると、髪を黄色に染めたおじさんから声をかけられ、「どこから来たの?」『埼玉です』というおなじみの問答をした。が、その後の会話がおなじみではなかった。
「福岡から来たんだ」
『僕も母が福岡ですよ。僕の血の半分は福岡です、僕も生まれだけは福岡ですよ』
「お!福岡のどこや?」
『福岡市西区です』
福岡の人に会えると、無性に嬉しいんだよなあ。また、おじさんの奥さんがの雰囲気が、亡き福岡の祖母に似てるんだなあ。
おじさんは大道芸人で、マイクロバスで全国を移動して仕事をしているらしい。今回は、明日の羅臼町の神社の祭りで仕事を頼まれ、北海道に来た様だ。
以前もおじさん達は秋田に行った時に、私のようなチャリンコ日本一周の若者と出会い、「福岡に来たら泊まりな」とに言ったら、その若者は5ヶ月後くらいに福岡に来て、泊まって行ったそうだ。
という訳で、私も。
「絶対に来なよ!」
『絶対に行きます!』
と、約束を交わした。
私が大道芸人ご夫妻と話している間に、KさんとNさんは観光案内所で温泉宿を予約したらしい。Nさんから、「Kが本多君の宿代払ってくれるって。「俺も若い頃は沢山奢ってもらったから」って言ってたよ。お兄さんに甘えちゃいな」と言われた。昨日初めて会ったばかりの方に、そこまで奢って頂くなんて、申し訳ないな・・・。
道の駅ウトロから宿までの道のりが山道らしい。宿の人が車で迎えに来て自転車ごと乗せてくれた。エルグランドだったが、自転車3台と荷物50kmくらいと成人男性4人(運転手さん含む)が収まった。凄いね。
宿の名前は「ホテル地の涯」という。知床半島の西側では、最も北に位置する宿だ(たぶん)。宿へ向かう一本道にはエゾシカがうじゃうじゃいた。当然ながらヒグマが出没したこともあるらしい。森と沢しかない所だ。
宿は団体観光時代の建物という感じだが、ここの売り物は自然と温泉だ。まず、車から降りると、空気の質感が他とは違う。しっとりまろやかふんわりコクがある?なんなのこれ。この空気はいかにも体に良さそうだ。
お次は、温泉。3人で内風呂に入った後、ホテル脇の森の中にある、混浴の露天風呂に行った。幸い他に客はいない。森の中ですっぽんぽんになったのは初めてだ。開放感を味わうよりも、女性客が来ないか心配だった。
風呂に入った後はご飯を大量に頂いた。多分米を2合以上食べた。おなかパンパンだ。
飯を食い、部屋に戻って、敷いてある布団を枕にあおむけになり歯磨きをしていたら(変だね)、寝てしまった。
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無題
早いですなー
もう少ししたら本州も梅雨明けだから、
少しは走りやすくなるでしょうね。
虹別から釧路まで雨天走行は、2回もパンクしてまいりました。
雨の日は走るもんじゃないね。
無題
狩勝峠も雨でした・・・のろわれてますね。