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素浪人の生存報告

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6月20日 倉敷~岡山

 チェックアウト時間の10時までに、荷物を片付け終えれんかった。流石あたくし。旅に出て1年以上が経ったけんど、整理整頓は大の苦手です。とりあえず自転車と荷物を外に出して、鍵をフロントに返してきた。
 そんで、朝ごはんは11時くらいに食べた。倉敷名物ぶっかけうどん(ぶっかけうどんは倉敷が発祥らしい)。麺にコシがあってうま~い。




 天気予報によると、今日は小雨・曇り、明日は晴れるようなので、今日は岡山泊まり、明日現代芸術の島・直島に行くことにした。
 岡山までは倉敷からたったの18km。旅のペースがおそろしくのんびりだぜ。この調子で行くと、埼玉に着くのは8月になっちゃうで。のほほ。


 岡山は都会だった。一番新しい政令指定都市なんよね。熊本市や鹿児島市よりも街の規模は大きいかもな~。
 まずは、お約束の後楽園観光。


 16時にカプセルホテルにチェックインして、Richter君お勧めのつけ麺屋「えびすらーめん」でつけ麺を食べ(関東のつけ麺みたいに味が濃くなくておいしかった)、街をぶらぶら歩いた。地方都市見物は、僕の趣味です。勝手に都市の規模をランク付けしとるのよね。
 
都会度
岡山>熊本=鹿児島=≧松山=金沢>長野≧長崎=福山=浜松≧徳島>高知>郡山>松江=弘前

好きな地方都市
高知・松山・金沢・松江・弘前

こげな感じ。


 岡山の商店街でボラギノール先生を手に入れた。お遍路してるときもピリっときたことがあったけんど、再び自転車に乗り始めてからが、痔になる寸前いわゆる「痔前」(じぜん)状態。うちの父も若い頃自転車に乗りまくって痔になったというとったけん、ぢは争えませんな。


 岡山といえば果物。ホテルのフロントのお姉さんおすすめのゼリーを食べた。おいしかった。でも僕はパフェを食べたい・・・パフェ・・・・まだメニューに出てこないフルーツパフェ。フルーツパフェになら正々堂々と1000円出すよ。




体重計乗ったら、体重59kg、体脂肪率7.8%、骨格筋率高め、身体年齢19歳だった!マッスル本多の時代が来た!!でも関節は滅法よわい。

6月19日 福山~倉敷

 10時にチェックアウトし、近くの公園でタイヤとチューブの交換作業。



 タイヤとチューブを付け替えて、荷物をすべて自転車に装着するまで、2時間以上かかりました~。自分、不器用ですから仕方ないですね。

 12時半頃に倉敷へ向けて出発。タイヤを替えたお陰で上り坂が大分楽になったよ。
 ただ、朝ごはんを食べていないせいか、体が疲れている。食べる時間と量も不規則じゃけえ、便通も悪い。遍路が終わって油断しとるんじゃろな。
 たんぱく質を摂取しないと、元気が出ない気がするので、昼ごはんは「すき家」で牛丼を食べた。このお店、全国の国道沿いにあるけん、重宝するとです。アメリカ産牛肉の吉野家と違って、オーストラリアだかニュージーランドだかの牛肉を使うとるいうのも良い。


 糞つまらん国道2号を進んどったら、いつの間にか岡山県に入っとった。岡山県に滞在するんは人生初じゃ。着々と「経県値」が上がっていくぞな。
 倉敷にネット友達のRichter君がいるので、メールしてみたら、「ご希望とあらば車で倉敷連れまわすよ」と返事が来たので、お言葉に甘えて連れ回して頂くことにした。

 ワゴンRで迎えに来てくれたRichter君とは、10年ぶりの再会。10年前、Richter君は大学生、私は高校3年じゃった。あの頃はネット友達でよう集まっとったんよな。
 日本一周仕様の自転車が、ワゴンR(軽自動車)に丸々入った。日本の軽自動車はすごいね。セダン好きの僕も、考えるわ。


 倉敷の「美観地区」という、古い町並みが残されている所へ連れて行ってもらった。


右写真の灰色の屋根の所全てが綺麗な街並み

 「小京都」とか「伝統的な町並み」に行くと期待はずれに終わることが多いっちゃけど、倉敷はすばらしいね。金沢とか川越を圧倒するねえ。蔵や町屋が残されいる面積が広い。よう残しんしゃった。偉か。この町は人にお薦めできるね。


 美観地区の後、イオンモール(またイオン・・・・僕は売国奴です)に連れて行ってもらい、たんぱく質だらけの晩御飯をご馳走になりました。ありがとうございます。
 晩御飯の後、ゲームセンターでRichter君の「音ゲー」の腕前を見せてもらった。すげかった。目にもとまらぬ手さばき。




 都会ではテント泊をせんことにしとるけん、今宵も宿ばとった。マンションの1室が宿となっており、家族3人が住めるくらいの広さがあった。自転車は部屋の中に入れられるわ、洗濯機は無料で使えるわ、風呂はユニットバスじゃないわで、至れり尽くせりやった。のびのび洗濯できて(いつもは銭湯などで手洗いしている)、体勢を立て直せたわい。

6月18日 鞆の浦

今日は、5/4に焼山寺への遍路道で出会った福山のOさんに鞆の浦(とものうら)を案内してもらうんじゃ。尾道から福山まで20kmくらい、軽快に(タイヤが凹む度に空気を入れつつ)漕いだ。

福山駅前でOさんと1ヶ月半振りの再会。自転車を積める軽のバンで迎えに来てくれた。Oさん(女性)に非力な僕を最大限サポートして頂き、自転車はスポッと車に入りました。バンは便利じゃのう。




 鞆の浦は、私は見とらん崖の下のポニョの舞台であり、なんやよう知らんけんど龍馬が滞在した街でもあるらしい。まあ、綺麗な街やと思えれば、御託はよかろ。
 港のすぐ横に白壁の蔵や町屋が残っとうげな、全国的に見て珍しかろう。主に海沿いを旅して来た僕は、こげな綺麗か港町は初めて見たったい。
 ただ、ここは凄く道の狭い街だけん、港に橋を掛ける計画があるらしい。ばってん、橋やと景観上問題があるけん、本当はトンネルば掘ればいいっちゃけど、地元の建設業者にトンネルば掘る技術のなかとげな。ほじゃけん、地元に金の落ちんトンネルじゃのーて、橋にしたいんじゃと。地元人のOさん情報。

 鞆の浦で、Oさんにコーヒーと昼食をご馳走になってしもうた。Oさんも、ワーホリでニュージーランドに行ったり、バックパッカーやったりで旅好きな人だけん、話がおうた。

 鞆の浦の後、福山駅近くの自転車屋さんに連れて行って頂き、チューブとタイヤばこうた。僕の乗りゆうチャリンコの規格のタイヤは、滅多な店にはないき、助かったわ。流行から完全に外れた規格やき…。

 その後、喫茶店に連れて行って頂き、またもやコーヒーばご馳走になってしもうた。喫茶店のオーナーがニュージーランドでヨット大会に出たとかで、またもやニュージーランド話が出た。最近ニュージーランドという単語をよう聞くけん、ニュージーランドにもっかい行きたくなってくるね。ニュージーランドは日本よりも自転車で回りやすそうじゃし。

 夜ご飯にあぐら亭というお好み焼き屋さんに連れて行って頂き(連れて行って頂いてばかり)、「府中焼き」なる、ミンチ肉ば使うたお好み焼きば食べた。うめがんした!表面パリパリで食べやすい。広島県のお好み焼きは、たんぱく質と炭水化物と食物繊維ば同時に採れる良い食べ物でがんす。

 夕飯後、宿まで送って頂き、お土産まで頂いた。ありがたやありがたや。ぶちお世話になりました。
 僕はこの旅で多くの良縁に恵まれとる。完全に人好きになった。旅の終わりが見えてきた今日この頃、旅に出て良かったと改めて思うなあ。


 夜のスポーツニュースで、イチロー様が6試合連続複数安打、完全復活。イ・チ・ロ\(^o^)/イ・チ・ロ\(^o^)/イ・チ・ロ\(^o^)/

6月17日 半年ぶりの本州 尾道市

 朝、最早おなじみのスポットとなった道の駅の自販機コーナーで、地元のおじいさんに面白い話を聞いた。
 なんでも、しまなみ海道(橋)が出来る前は、島では誰も家の鍵をかけなかったが、橋が出来たらいぎなり空き巣が増えて、警察から各家庭に「家を空ける時は鍵をかけるように」とお達しがきたんだと。あと、島の女子高生が痴漢におうたと。
 我々観光客はワイワイ橋を通りゆうけんど、その橋の下では、島民達の生活は以前と変わっとっちゃ。開発には功罪あるわな。




 おっちゃんと話した後は、大三島が全国に誇る日本最古の社「大山祇神社」へ。
 源義経やなんとか天皇が奉納した日本刀が飾られてあって楽しかった。国宝と重要文化財の宝庫。真剣は本当に切れ味するどそうで、迫力あったなあ。あれで斬られたら、首ちょんぱ・内臓まるだし・出血多量やね。武具は撮影禁止じゃったんが残念じゃったんじゃ。
↓樹齢2600年の楠。歴史があり過ぎて太刀打ちできないぜ。



 大三島から橋を渡ると、そこは広島県生口島。県境を跨ぐと雰囲気が変わるのが不思議。やはり広島県側の方が都会っぽい。
 生口島から因島に渡ると、もう離島感がのうなった。素通り。



 因島から最後の向島に渡った所で、むちゃくちゃ久しぶりに日本一周チャリダーと出会った。大阪から来た、くらもと君26歳。リュックを背負いながら走るタフガイじゃ。僕がリュックを背負って自転車旅したら3日でヘルニアになるわい。
 くらもと君とは方向が同じやったんで、一緒に走った。ペアランなんて去年7月の北海道以来やねえ。
 くらもと君が、私の自転車を後ろから見て、「タイヤ大分キテますね」と言った。
そうそう、後輪パンクしとんのよね。なんでか知らんけど、新居浜を出た日から後輪の空気がよう抜ける。抜ける度に空気をいれてきたが、今日は抜ける頻度が高い。くらもと君曰く「小さい穴が空いとるんですね」。なるほど、そういうパンクもあるのか。
 後輪は、タイヤの山ものうなって、グリップ力がまるで無いけん、替えなあかん。チューブは新品ば持っとうけん、パンクの問題はすぐに解決しようと思えば出来るっちゃけど、タイヤの替えはなか。チューブを今替えて、タイヤを後で買って替えるとなると、2回も後輪の荷物とタイヤを外さにゃならんくなる。そげだ事は、くっそくそくそめっちゃぶちなまらばりいぎなりなっから超難儀じゃけん、チューブとタイヤは同時に替えたい。ほいじゃけ、タイヤを売っとる店まで粘りたい。


 セブンイレブンがある都会的な島・向島から渡船で尾道へ(セブンイレブンも半年ぶりに見た)。ひっさしぶりの本州じゃーーーー。少し感慨がある。やっぱ僕は本州人なんだな。



 焼山寺で出会った福山人のOさんに教えてもろうた尾道ラーメンの名店「朱華園」にくらもと君と入った。
 シンプルで飽きのこない味。福岡のトンコツラーメン以外で、ラーメンを旨いと思ったのはかなり久しぶりじゃな(須崎の鍋焼きラーメンも美味しかったが、色物なのでラーメンの範疇に入れない)。いやーいがったいがった。

 ラーメン屋を出た所でくらもと君とはお別れ。彼は福山へ。私は、尾道のお好み焼きを食べる為に今日は尾道泊まり。お遍路では食費を割と節約していたもで、これから先は食べ物の為に生きる。最近、日本を旅するとは、旨い物を食べることだと気付かされたけんな。
 ipadでビュウホテルセイザンを予約したら、そこは凄い坂の上の宿で、自転車を押し切れん。坂の途中で立ち止まってしまった。そしたら、後ろからカブが来た。道を譲ろうとしたら、カブのおじさんに「どこまで行くの?」と聞かれ、

『ビュウホテルです』
「そらー無理だわ。2時間かかるよ。下に自転車置いて歩いて登った方がいいよ」
『でも盗難が怖いです…』
「じゃあうちの駐車場に自転車置きな」
『いいんですか!?』

という訳で、下の駐車場まで案内して頂き、自転車を置かせて頂いた。さらに車でビュウホテルまで送って下さった。なんて親切な。
 このおじさんは映像関係の仕事を東京でしていたそうで、私が『尾道は絵になる街ですね』と言ったら、「どんな街でも絵になる所はあるんだよ」と言った。そうか。

 ホテルにチェックインしてから、坂を降りてカブのおじさんに教えてもらったお好み焼き屋「村上」に行った。

 お好み焼きが焼けるのを待っている間、お店のおばちゃんと他のお客さんに、私の旅の話を聞かれた。えらく褒めてもらって照れた。知らん人とも会話をする土壌があるのが西日本のとてもええところ。私は関東にもどって、あの暗くて他人行儀な雰囲気に耐えれるかな…。好きじゃないんよね、関東。



 砂ずり(砂肝)の入ったお好み焼きは大変おいしく、店のおばちゃんも近所のおっちゃんも大変気さくで、方言も教えてもろうたし、ぶち楽しかった。土地の人と話しながらぁ土地の物を食べるなんてのぁ、旅の醍醐味だねえ。良いねい。一発でその街を気に入るよねえ。

6月16日 しまなみ海道4日目

 予報通り雨。今日はこの島から出ん。
 9時のバスで大山祇神社に行こうと思っていたが、道の駅の自販機コーナーで、名古屋で大工の親分をやっていた地元のおっちゃんと、千葉から旅行に来た大工の親分のおっちゃんとの話が面白かったけん、神社は明日行きゃいいや、ということでバスを逃した。
 この2人のでえくさんが、車や政治、国際情勢について随分詳しくて、私は「ふむふむなるほど」とずっと聞き役だった。大工さんは物知りな職業なんだろうか…?そういえば、去年山形で会うた大工の親分さんも、時流を読んで大工を辞め塩屋さんに転職しとったな。小学生男子の憧れの職業・大工さん侮り難し。

 地元の大工のおっちゃんに温泉に誘われたけぇ、昼間っから温に浸かった。この多々羅温泉も3回目じゃ。
 おっちゃんが「(私の)思い出になればええ」と、カラオケ喫茶に連れて行ってくれた。ステージ付きのカラオケなんて初めてじゃのお。ばってん世代が違うけん、歌う曲に迷った。
 ビールと焼きそばをごちそうになった。ええおっちゃんじゃった…


 夜は道の駅の軒下でテント泊。この道の駅での3夜目…。
 米を炊く前に鍋で水に浸していたら、倒して半分くらいこぼした。「流石俺」と思って最早落ち込まんわ。ドジと学習能力の無さはなおりませーん

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