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素浪人の生存報告

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大長編すろうにん ぽんたとインドの雄達

※5/16~18のめちゃながい日記


5月16日(月)晴れ

とぎれとぎれながら10時間くらいねた。寝不足解消や。

朝、昨年の7月4日に北海道のキャンプ場で知り合った高知のお父さんから電話があり、丁度私の今日の目的地である南国市におうちがあるということで、「おんちゃんちに泊まるか?」と言って頂けたので意気揚々と出発(7/4の日記)。

どうも身体に疲れが溜まっているようなので、長い休憩を挟みながらちんたら歩き、夕方に高知のお父さんSさんと再会。「あんまり変わっとらんなー」と言われた。
奥さんのAさんもお仕事から帰って来、もう一人の高知のお父さんYさんとねえさんも来て下さり、宴会。旅の楽しさを知る者同士、旅話に花が咲きましたわ。

高知のお父さん達とは昨年北海道のキャンプ場で一泊ご一緒しただけっちゃけど、その時に私が「来年の春に四国でお遍路する」と言ったのをお父さん達は覚えとってくれており、今年の5月1日にお父さん達が高知で飲んでいた時に「そういえば本多君そろそろ四国に来てる頃ちゃうか」と話題が出て、私に連絡を取ってくれんしゃったらしい。そしてそのタイミングで私はばっちり四国におって高知に向かっとった、と。
旅をしていて思ったっちゃけど、自分の存在を人に覚えとってもらえるということは嬉しいっちゃ。


ちくきゅう…土佐料理?




5月17日(火)はれ

今晩もSさん宅に泊めて頂くので、余分な荷物をおうちに置かせてもらい、軽装で出発。
29番国分寺まではさらっと歩けたが、その後すぐに右足首が痛くなった。昨日も痛かったが、今日はもっと痛い・・・
30番善楽寺に着く前には右足の痛みが引いた代わりに左足首が痛くなり、まともに歩けんごたなった。時速2kmくらいでしか進めない。毎日毎日新しい痛みが出るっちゃ。

善楽寺を打ち、近くのスーパーで長いお昼休憩をとり、さて歩いてみるかいなと思ったばってん、やはり痛く次のお寺まで歩ききれそうにない。
そこで、車遍路の人に乗せてもらおうと思い、善楽寺に引き返して、駐車場の車と乗ってる人の雰囲気を物色。話かけ易い人はおらんかと見極める。でもなかなか思い切れん。だけん、私にとって一番話かけ易い福岡ナンバーは来んかいな~、と願ったらほんとに来た。
乗っていたのは、体の悪そうなおばあさんと、遍路の格好をしていない初老の女性。お参りにかなり時間をかけているので、「本気だな…。何か身内に不幸があったり、背負うものがある人なんかいな・・・」と思って躊躇したが、もう夕方も近くなってきているので、お二人がお参りを終えて駐車場に戻ってきた時に思い切って声をかけた。
私『すみません、足を痛めてしまって歩くのが辛いので、次のお寺まで乗せていただけませんか?』
お婆さん「いいですよ、お接待します」
という訳で、乗せて頂けることに。

初老の女性に聞いたところ、このおばあさんは霊能者で、福岡で無償で霊を落としたりしているらしい。今回が50回目の遍路だが、心臓が悪くお寺の階段を上れないので、初老の女性がおばあさんの代理で蝋燭・線香・賽銭をあげる役をしているとのこと。
おばあさんは、お遍路をしてご利益があるとお礼参りせんではおれんごたなる、と言っていた。それで50回目なのねー。
また、お遍路に来る時はドッグフードを持ってきて、野良犬にくれてやったり(四国は野良犬が多いらしい)、歩き遍路を見かけるたびに1000円お接待したり…施しをしながら回っておられるそうだ。

おばあさんには31番竹林寺、32番禅師峰(ぜんじぶ)寺まで乗せて頂いた。禅師峰寺の手前の交差点では、すうっと信号無視しよんしゃったばってん・・・すごか人に乗せてもらったばい。

禅師峰寺まで高知のお父Yさんに車で迎えに来て頂き、Sさん宅へ。
今宵の席では、Yさんの高校時代の同級生で、世界を渡り歩いて両刀遣いに成長した男の話を聞いた。男同士でキスしよったって・・・



5月18日(水)晴れのち心は曇り


私を哀れんで、Sさんが車でお寺参りに連れて行ってくださる。助かる・・・


有名?な桂浜

最初の寺、33番雪蹊寺(せっけいじ)。
・・・・・・・・!?!?!
ベンチに、日に焼け、ノースリーブ・短パン、ひげもじゃ、ハットを被り、ギターを立てかけている、新手のインド帰りっぽい男が・・・・なにこれ・・・ホモやろ
本音と建前を使い分けられる首都圏育ちの私は、動揺を隠しながら彼に「こんにちは」と挨拶をした。「こんにちは」と返ってきた。ポポポポーン!挨拶するたび、ホモ達増えるね
お参りして、駐車場へ戻ろうとしたら、ホモインドさんの横に、もう一人同じ格好をしたのがおる・・・ホモ達増えた・・・

衝撃が大きい。地図を見て、彼らの行動が読んだ。
昨夜は山の上にある31番竹林寺で高知市の夜景を楽しみながらチュッチュッして、今宵は35kmくらい先の、これまた夜景の綺麗な35番清滝寺で熱い夜を楽しむに違いない。
私も今日は清滝寺に泊まる予定なんだけんど・・・・
Sさんからは「足だけやなくて尻も痛くなるで」と言われた。

次の34番種間寺では、昨日の霊能者さんと再会できた。改めて御礼を言えてよかった。
が…元祖インドも居た。はだしになり、座禅を組んでサンスクリットでお経をあげている。本物や・・・。彼はお参りを終えると、滝のように水が上から落ちてくる所まで行き、おもむろに服を脱ぎ始め、また何か唱えながら海パンいっちょで滝に打たれ始めた・・・何ということだ・・・おまいりのおばさんたちも動揺している。

その後Sさんの奥さんも合流し、須崎で鍋焼きラーメンをご馳走になったり、標高1400m超の天狗高原へ連れて行ってもらったり、お遍路で歩いていたら楽しめない観光をさせて頂いた。ありがたや~

そして、問題の清滝寺。
悪い予感が的中。正面から奴等が。清滝寺に荷物を置いて、晩御飯の買出しに向かっているのだろう。ハット、ひげ、素肌にノースリーブの白衣をまとい胸毛をもじゃもじゃ見せて歩いている。変態の中の変態だ。なんでこんなんがお遍路しゆう?私なんか一緒に泊まったら絶対に犯される。貞操の危機。
ばってん、奥さんが「これは一緒に泊まるのは無理やね。うちにもう一泊しな」と救いの手を差し伸べて下さり、一命をとりとめた。

毎日色々な出会いがありますわ・・・

この記事へのコメント

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いただきます!

以下,道産子のY君より預かったコメントです。

18日の「ポポポポーン!」に関しては,それも修行のうちではないか。読者としては非常に面白おかしい話だけれど,いざ目前に現れたら,私も冷静を保てないかもしれない。ただし,これは歌詞の続きにある「いただきます!」という意味では断じてないので,誤解なく。
  • from 伊本逸志 :
  • 2011/05/23 (18:37) :
  • Edit :
  • Res

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