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素浪人の生存報告

カテゴリー「旅VI お四国お遍路」の記事一覧

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お遍路14日目 5/2

5/1は雨予報70%の為連泊させて頂いたが雨は降らず。でも良い骨休めになった。


三念庵の庵主さまに3番金泉寺までご同行頂き、遍路の作法をみっちり教えて頂いた。大変ためになった。
仁王に礼、本堂に礼、道端のおじぞうさん(遍路中に倒れた昔のお遍路さんが眠ってたりするらしい)にも礼、神社にも礼(昔は神仏混合だった)、と、礼をしまくっていると、不思議なことに少し謙虚になった気がする。作法を知るのと知らんのとじゃ全然違うね。
人に順番を譲ったり、困ってそうな人には声を掛けたりして、ゆとりのあるあさましくない心を持とう!
今後は高速道路で追い越し車線をちんたら走ってる車を煽るのはやめよう…できれば。


5番地蔵寺で、この先の進み方について迷ってる女性がいたので、声を掛け、私が先輩遍路から聞いたお役立ち情報を教えて差し上げた。今まで人に親切にして頂いてばかりだったので、ようやく自分も人のお役に立てる時が来たか、という感じ。
その後7番十楽寺までご一緒したこのTさんは、私の妹と同じ24才ながら、60~80年代の洋楽がお好きという。しかも(?)千葉出身。私も60年代後半から70年代にかけての洋楽がなまら好きなので、音楽の話で盛り上がった。20代で、あの時代の洋楽を聴く人とはあまり出会えんけんね~。嬉しかった。

29457歩 20.6km

お遍路まとめ6

4/29
女体山のぼり。標高700m台ということで、私が遍路を始めてからは2番目に高い地点になる。
1番から回ってきた人にとっては締めとなる88番大窪寺を打ち、うどんを食べ、白鳥温泉まで歩く。舗装されていない、車の通れない山道は人っ子一人おらんで、イノシシが出ないかビクビクしながら歩いた。
白鳥温泉に16時到着し、温泉と水風呂に交互に入って脚の疲れをとった。
白鳥温泉宿泊。


4/30
白鳥からはほぼ下り。ふもとにおりて農村部を歩いていたら、おばあさんが「おさいせんに」と小銭を渡してくれた。お返しに納札を書いたら、「今までくれた人おらんかったわ。若いのに几帳面やなあ」と言われた。

その後峠越え。案内板に「昔よりはるかに通りやすく整備された」と書いてあったが、とても疲れました。汗が噴き出し、息はぜえぜえ。水が足りない。山だから自販機も水道もない。今後峠の手前では水分の確保に気をつけよう。
峠からの下りではやはり膝にきた。どうしても下りはあかんね。
下った先の無人駅で休憩。このままJRに乗ってしまおうかとも思ったが、まだ遍路始めたばかりでそんな根性のないことをしてはいかんと思い直し、びっこ引きながら歩いた。
1時間以上かけて4kmちょい歩き、今日の徒歩での最終目的地・板野駅に到着。ここで偶然、先日松山のゲストハウスで会ったお遍路60回目のおじさんと再会。今日の宿も同じだった(もともとこのおじさんに教えてもらって予約した宿)。
JRに乗り、板東駅で降りて善根宿「三念庵」へ。500円で2食付なのです。
三念庵に荷物を置かせていただき、身を軽くしてすぐ近くの1番霊山寺を打った。

夜、三念庵で60回目のおじさんに脚の痛いところを見てもらった。「このまま歩いていたらアキレス腱切っとるわ」と言われた。ふくらはぎの下の方(アキレス腱とつながってるところ)痛かったんだよなあ・・・。
自分の歩き方で前々から気になっていたのが、右足を着く時と左足を着く時で音が違うこと。右足を着く時に「パタッ」と音がするのだ。今回遍路で毎日歩いていて、その音は左膝を庇って歩いているせいで鳴るのだと気付いた。
小学6年生の時に傷めた左膝が、今まで尾を引いていたんだなあ。両アキレス腱、右足首、右膝の痛みは、この13、4年左ひざを庇って歩いて来たせいだな。
60回目おじさんは私の左膝を触診し「相当悪くしとるな」と言った。中学生の頃、手術するという選択肢もあったのだが、メスを入れるのが怖くてやめた。あの時手術しておけばこうはならなかったんだろうなあ…。

という訳で、今後は無理しないで、脚がやばいと思ったら、徒歩にはこだわらずに鉄道だろうがタクシーだろうがバスだろうが使う。お遍路を無事に終わりたい。脚を激しく損傷して、今後野球をできなくなるのが恐い。

遍路まとめ日記5

4/28

高松の中心部を後にし、84番屋島寺の山を登った。結構な角度があった。昨日の雨で地面が滑りやすくなっており、下りに時間がかかった。
85番八栗寺も山を登り、下りは21%の坂。膝が痛くなった。
86番志度寺に入る前に最後のさぬきうどんを食べた。
香川県内は至る所に製麺所直営や手打ちのうどん屋があり、どこもやすくてうまい。下調べの必要がない。関東にはそば屋が多いが、そばは外れが多いけんなぁ。讃岐うらやましい。

87番長尾寺を打ち、昼間電話で予約しておいた門前の民宿に入った。
夕飯時にママチャリで遍路をしているおじさんと相席になり、自転車日本一周の話をしたらえらく誉めてもらえた。誉められるようなことはしとらんっちゃけどねー。恐縮した。

どうせ不倫とか離婚とかすんだろ4

なにがろいやるうえでぃんぐや!

4/27
朝、うたんぐらの旦那さんに国分寺まで送って頂いた。
ちんたら準備をしていると、通り掛かったおばあさんが「おはようございます」と挨拶してくれた。そして「おせったいしてあげるから待っててな」と言い、すぐ横の家に入って行った。
飲食物を下さるのかと思いきや、なんと現金1260円。「お遍路で使って下さい」と渡された。私のような信仰心のない遍路に…申し訳なかったが、お接待を断るのは失礼なので頂戴した。
感動した。信仰心の厚いおばあさんだ。頂いたお金は自分の為には遣わず、お四国の為に遣わせて頂こう。

その30分後くらいには道を間違えて4kmくらい余計に歩いた。
正しい道に復帰した後また道を間違い、近くにいた唯一の歩行者(歩いてる人がおらん)のおばあさんに道を聞き、83番一宮寺を打つ。

高松市の中心部へ向かい、てくてく歩いていると、後ろから「お遍路さん」と呼び掛けられた。スクーターに乗ったおばあさんだ。荷台をごそごそしている。パンを下さった。せっかく買い物に行って来られたばかりでしょうに。
私は「納め札(お寺に納める、住所氏名を書いた紙。お接待を受けた場合にも渡す)を書きますのでちょっと待って下さい」と言い、納札を書いていると、おばあさんはまた荷台をごそごそし、1.5リットルのファンタを下さった。更に「お昼ご飯は食べたんですか?」と冷やし中華まで渡してくれそうになったのでそれはお断わりした。おばあさんはまた買い物に行かなきゃならなくなる。
おばあさんのむすめさんは障害者で、40歳で亡くなったそうだ。私の納札はその仏前に置いて下さるとのこと。私などの納札で申し訳ないが、おばあさんは有り難そうに受け取ってくだすったので良かった。


予約した宿の近くまで行ったものの、詳しい場所がわからないので宿に電話して道を聞くもよくわからない。すると、通りがかりのおばさんが「何処に行くの?」と声を掛けてくれ、「私がきくわ」と電話をかわって道をきいてくれた。 そして、「運動やわ」と言って、宿が見えるところまで連れていってくれた。

ああ…親切な人に出会えた良き日。こうぼうたいしのお導きか。
これやけん「『お』四国」と尊称で呼ばれるのだ。

今日までの遍路まとめ3

4/25
脚がまだ良くないのでゆっくりゆっくり進んだ。

今日は「うたんぐら」という善根宿(ぜんこんやど…お遍路さん向けの非営利の宿。大変ありがたい)に泊まらせて頂く。千円で朝食、洗濯、お風呂付き。
こちらは、香川県出身で大阪で働いていたご夫婦が、旦那さんの定年退職を機にUターンで香川県へもどり始めた宿。お二人とも主に車で何度もお遍路したことがあり、その際に四国の方々から温かいお接待を頂いてきたので今度は自分達が…という訳で始めたのだそう。
昨年の2月に宿を開いてから、日本人のみならず、米・欧・韓・豪・中から来た人々も泊まったらしい。

明日もこちらに泊まらせて頂くことにした。余計なにもつを置かせて頂いて打ちに行く。



4/26
朝食を頂いていたら腹が痛くなり下痢をした。昨日、脚の筋肉を修復しようと、昼に肉うどん、夜に唐揚げを食べたのが原因だろう。4がつに入ってから、あんまり肉食べてなかったからな。

79番観音寺高照院に着き、お参りセット(蝋燭、線香、経本、納札)を取り出そうとリュックを漁るも、無い!いくら荷物を軽くしても、肝心な物を宿に忘れてしまっちゃあ意味がない。でもそういうおっちょこちょいは、自分ならやりかねないとわかっている。呆れるわ。
バカ、カス、クソ!と自分を罵りながらお寺の最寄り駅へ向かったら、目の前で列車が行ってしまった…。時刻表を見ると次は30分後。近くにはバス停も見当たらない。
駅の近くにツアーバスがとまっており、その運転手さんが中から出てきたので、この辺りに路線バスが通ってないか聞いてみたが、運転手さんは神戸からいらしたとのことでご存知ない。事情を説明すると、運転手さんは「バスはこの後うたんぐらの近くの寺まで行くから乗せてあげられるか、添乗員さんに聞いてみる」と言ってくださった。ありがたや~。
しかし、高照院に歩いて向かった運転手さんを待っている間にふと思い出した。リュックの中ではなく外側のポケットにお参りセットを入れたことを…!

という訳で、運転手さんに平謝りして本日の遍路再開。もう私は痴呆が始まっている。お先まっくらや。
今日は小さな山のハイキングコース。上りよりも下りがきつい。膝が痛くなる。荷物軽くしてなかったら全身バラバラになってたな。
81番白峯寺、82番根香寺、80番国分寺を打ってJRに乗り、坂出駅まで戻った。坂出駅でまでうたんぐらの奥さんが車で迎えに来て下さった。とても助かります。

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