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素浪人の生存報告

カテゴリー「旅 II 蝦夷地〜東北太平洋」の記事一覧

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62日目 7/15 壮瞥町〜八雲町

17日は元祖Kさんの函館の実家に泊まらせて頂くのだが、明日には函館に入ってしまえそうな、順調なペースだ。

昨日の天気予報では、朝9時まで洞爺湖では雨が降るはずだったのだが、降った様子はない。
そして、壮瞥町を出発して隣の豊浦町に入ったら本降りになった。しどい。
道の駅で雨宿りして、再出発。ここからが地獄だった。

アップダウンと、歩道のないトンネルの連続。勿論トラックがばんばん来る。トンネル内の車道を走るのは、自転車で旅していて最も憂鬱な時間だ。
車の列が途切れたのを見計らってトンネルに入り、必死で漕ぐ。焦燥と恐怖。後方のエンジン音を警戒し、いつも以上に聴覚が敏感になる。
どんなチャリダーも、トンネルは本当に嫌だと言う。まったく、トンネルを走るのは苦痛でしかない。

豊浦町は、トンネルが連続する最悪の町だった。トンネル内が登り坂だったり、鬼だ!
あの日高地方の霧とトラックとアップダウンの「比類無き最悪の道」に匹敵するものがある。

最後のクソトンネルを抜けて低い峠を下っている時、若いチャリダーとすれ違った。かわいそうに、彼はこれから地獄の道だ。
はあ、こっちは地獄が終わり(心底嫌だった)、海沿いの寂しい道を行き、長万部(おしゃまんべ)駅舎のベンチで食パンを食らった。


当初は長万部で泊まろうと思っていたものの、結局35km先の八雲町まで行き、なかなか良い温泉に入った後、無人駅で寝た。


61日目 7/14 千歳市〜壮瞥町

霧雨でござんす。テントは濡れている。カビでもなんでも生えやがれ!と、ヤケになって包んだ。

昨日のおっさんが「行くの?」と話し掛けて来た。私を行かせたくなさそうな感じだ。。はい、と答えると、「あっちの方は雨だよ」と言った。また雨か…。腹が立つ。『峠を越える時はいつも雨なので行きます』。

そう、今日も峠だ。大した峠ではないようだが、峠は峠だ。越えて洞爺湖に行く。
カッパを着て出発したが、霧雨に包まれているのは支笏湖畔だけだった。対向車にも水滴は付いていない。カッパはサウナなんだぞー、くそー。無駄に暑い思いをしてしまった。途中で脱いだ。

だが、峠っぽい坂道の手前でやはり霧っぽくなってきた。うむぅ。パーキングエリアで少し休憩した。対向車線のパーキングエリアの東屋にも自転車旅人がいる。登ろうかどうか迷っていそうだ。俺は行くぜ!
坂の途中で休憩している時に、さっきの人に、途中で抜かれた。「こんにちは!」と挨拶したが、返事する余裕がないのか、無言で行ってしまった。もしや、千歳のライダーハウスでにあみすした台湾人の旅人か?
峠の終わりを告げる、トンネルの出口で追い付いた。「台湾?」と聞いてみたら、大阪のおっちゃんだった。恥かしい。
おっちゃんは寝袋だけ持って、毎日ライダーハウスに泊まっておるらしい。理想の北海道旅だ。今日は洞爺湖の大和旅館のライダールームに泊まるとのこと。1300円だって。せっかくだから一緒に泊まりたいが、私には高いな。
ま、とにかく洞爺湖までご一緒に。きのこ王国でキノコ汁、セイコーマートでカップ麺を食べ(店の前で立ち食いした。都会じゃ絶対出来ない)、通り雨を雨宿りして過ごし、洞爺湖に到着。峠以降は概ね下り坂だったが、疲れたな。

結局私も大和旅館に泊まることにした。おっちゃんは以前も大和旅館のライダールームに泊まったことがあるということなので、後を付いて15時台に余裕の到着。早く着くのは素晴らしい。
ライダールームとは、大部屋雑魚寝だ。畳なのがうれしい。宿の温泉も入り放題だ。さっそく温泉に入って、ゆっくり休憩。優雅だ。
夕飯は宿のジンギスカン定食800円をおっちゃんがおごってくれた。私には800円は出せないから、セイコーマートで何か買おうと思っていたので、ありがたい。肉は結構量があり、ご飯もおかわりし放題だったので満腹だ。

このおっちゃん、CADの仕事を50歳で早期退職し、今は若い頃から貯めた金でマンションを複数経営し、家賃収入で食っている。なにわの商人だ。関東の家賃相場にも詳しい。
自転車は大学の頃からずっと乗っており、脚の筋肉が凄い。腹は出ているが…。
また、時勢に明るく、久しぶりに政治経済の話が出来て楽しかった。

夕飯後、夏季は毎日行われる湖上花火を楽しんだ。花火は近くで観るのが良い。

ただいまは

岩手県奥州市水沢におります。岩手県は見所が多いでやんす。

写真は花巻市のマルカンデパートのソフトクリーム。140円でこの大きさ。そして結構旨い!



60日目 7/13 まだ千歳市?支笏湖

恐ろしくやる気が湧かない日、再び。体がだるい。URAくんちでの不規則な生活が祟ったか。
前に進む気がしないよ。だらだら。千歳市からは一日で洞爺湖まで行こうと思っとったばってん、無理や。だりー、クソだり~。



↑千歳市内から支笏湖まではサイクリングロードがあるのだが、途中でこんな恐ろしい看板が出て来た。ひぃぃ。誰が通るか。


だらだらしながら支笏湖畔のキャンプ場に着いた。500円払った。・・・砂利だらけな上に、シャワーが壊れている。500円は高いよ。
信じられないことに、昨日から引き続き、2日連続で風呂に入らないことになった。2日連続で風呂に入らないなんて、熱出して吐いてぶっ倒れている時くらいだ。最悪。

日が沈むまで、水切りしたりブログ打ったりして待った。沈んでからテントを張った。

車で旅しているおっさんが話し掛けてきた。自分も自転車で北海道を旅したことがあるのだという。やや得意気に「1000キロ走った」と言って来た。少ねえな。『僕はもう二千キロ超えました』と言っておいた。
私が『知床峠や狩勝峠を越えて来た』と言うと、おっさんは引け目を感じた様に「ええ、あそこを越えて来たんだ。峠はやっぱり押して登ったの」と言いやがった。ふふん。『いえ、漕いで登りました』。おっさん「・・・押して登るのは大変なんだよな」だって。負け惜しみね。
このおっさん、若者をとっつかまえて、自慢話をして、自分が上に立ちたいという欲求を持ってるんだろう。年甲斐がないねえ。大方、こういう手合いは、団塊の世代と相場は決まっている。こういうおっさんには厳しく冷たく対処しよう。年甲斐がないおっさんは大嫌いだ。

59日目 7/12 なおも千歳市

昼間は何をやってたんだか覚えていない。ずっと雨が降っていた。
20時過ぎにURA君ちを出た。野球場に寝ようかと思ったが、真っ暗ですごくこわかったのでやめた。図書館は、前に車が止まっていたのでやめた。
結局千歳市内のライダーハウスに泊まった。1000円なり。

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本多
性別:
男性
職業:
素浪人
自己紹介:
旅烏になり申す。

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