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素浪人の生存報告

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156日目 11/26 南さつま市〜鹿児島市

 知覧の特攻平和会館へ。ここには絶対に行かねばならなかった。何故ならば、人に強く薦められたから。
 中に入って打ちひしがれた。特攻隊の方々一人一人の写真・遺書・家族に充てた手紙を見ると涙が出てくる。

遺書
父上様、母上様、永い間待ちに待った日が愈々参りました。
◯◯は此度皇国の為立派に死ぬ機会を得ました。敵米英を撃滅し、皇国も安泰を護る為に◯◯は喜んで死んで行きます。
皆様は◯◯が死んでも決して泣かないと思います。それよりもニュースに出る敵空母轟沈を聞いて◯◯が体当たりしたものと思って喜んで下さい。
生れて二十年御両親様の慈愛深き御養育を受け、何の御恩返しも出来ず、親不孝をお詫び致します。然し皇国の為、立派に死ぬ事こそ軍人の本分です。兄上の事ももうあきらめて下さい。
御老齢なる父母様に何時迄も苦労させる事を済まなく思って居ります。
では末永く幸福に御暮らし下さい。
敵空母を只今より叩きつぶして参ります。
もう内地では桜も咲いて居る事と思います。
桜の様に潔く散ります。
 第日本帝国万歳

 御両親様
     陸軍軍曹 ◯◯
君の為吾れは征くなり南の海に
  敵撃滅の火と燃えて



 何故こんなに若い人達(一番若い方は17歳)が死ななければならなかったのか、わからない。これだけの愛国心と精神力と高潔さのある方々なのだから、生きていらっしゃれば別の形で立派に日本国に貢献されただろうに…

 特攻に失敗した方々は無念だったろうなあ…。
 平和会館内に、訪問者の感想をまとめた書類があり、その中に元軍人の方の感想が載っていた。「当時の私達は、両親のいるこの国の空を、米英に侵されてなるものかという気持ちでした。本当に、皆がそうだった筈です」と、うろ覚えだがこんな内容だった。
 国にだまされていたとか、当時の報道が嘘っぱちだらけだったとか、そういうことではなく、この元軍人の方の感想は真実だと思う。自分を育ててくれた両親がいる、自分が生まれ育った国を護りたいというのは、至極自然な感情だ。それを否定するのは間違っている。

 誇り高き日本人の生きた証に触れることが出来た。日本の礎となった方達を忘れてはならない。特攻平和会館に来られて本当に良かった。



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HN:
本多
性別:
男性
職業:
素浪人
自己紹介:
旅烏になり申す。

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